取り組む問題
猫達を助けていただけませんか?
「かわいそうな猫達を見ているのがつらい…」
『幸 アニマルサポート』に声が届きました。


ISSUES
大規模レスキューのきっかけは
大企業で働く従業員さんと関係者数人からのSOSでした
川崎の臨海工場地帯で猫が大繁殖し、エサを求め彷徨って車に轢かれる猫も後を絶たない。子猫は、みんな痩せていて死んでしまう。助けて欲しい・・。


会社の敷地は、周囲は全てフェンスで囲まれ、数か所の門から通行許可証を持つ人だけが入ることができ、一般の人は、入ることができません。陸地部分の地区の敷地内にも沢山の猫が生息し、一部はフェンスをくぐって外部にエサを求める猫たちもいます。

敷地よりエサを求めて隣接する住宅街に猫達が流れ出ている地域もあり、幸 アニマルサポートでは、数年前より猫の不妊手術TNRを実施しました。今年もその頭数は約40ほどになります。猫たちは、住宅街の人からエサをもらっていますが、フェンスを出入りしている猫もいます。
陸地から会社の専用海底トンネルを抜けると 埋め立て地の島に入ります。海に浮かぶこの島に、製鉄所の高炉があります。
島でも、繁殖を繰り返してきました。

製鉄所がある島は、どんな環境か
川崎の臨海部でも、多くの場所に野良猫たちはいますが、一般の人がいける場所ですから、心あるボランティアさんたちにより、TNRもされたりしています。
製鉄所がある島は、どんな環境か、市街地とは全く異なり猫が暮らしていける環境ではありません。
猫たちは、全身ノミにたかられ血を吸われ、工業用水に鉄粉の入った汚水を飲み、背中は粉塵をかぶり撫でれば手が真っ黒になります。四六時中の騒音の中で静かに眠れる場所さえありません。

生まれた沢山の子猫たちは、飢えと寒さに凍え死んでいきます。一夜を越してもカラスの群れに襲われ殆どの子猫が生きられないのだそうです。猫が生きていく環境には程遠いのです。
猫が増えれば、増えるほど猫たちは、お腹を空かせエサを求めて道路に出ては、頻繁に大型トラックに轢かれ死んでいます。そして、食べ物がなければ衰弱していきます。


飢え死にで激減しても、猫の繁殖力はすごいものです。仮に100頭の猫がいて半分の50頭がメスだとするならば、その50頭が、春に4頭ずつ子猫を生んだなら、それだけで200頭増えることになります。生まれた子もすぐに成長して繁殖能力を持ちます。
おびただしい数の猫たちが毎年死んでいますが、繁殖もしています。

猫達の状況は、厳しさを増すばかり
猫達を助けていただけませんか?
「かわいそうな猫達を見ているのがつらい…」
『幸 アニマルサポート』に声が届きました。
詳しく話しを聞き、事の重大さに驚きました。これは、おかしい。異常事態です。
すでに、猫たちは、どんどん死んでいる。エサを求めてさまよって、大型トラックに轢かれる猫が後を絶たない。
これは酷すぎる。猫たちを救わなければ…。
決断するのに、時間はかかりませんでした。
生まれて来て、何もいいことはなかった。飢えの苦しみはどれほどのものだったか。
人知れず、骨と皮だけの姿で枯葉の中に埋もれて消えた無数の命。

撤退の期限が迫る中、保護を求める声が高まっています。
大規模なレスキューが始まりました。
まさに、災害時並みです。
保護依頼の相談を聞くと、それぞれの生活拠点に少なくとも、5頭以上はいます。
救出しても、すぐに保護スペースがいっぱいになることはわかっていました。
けれど、病気の猫や飢えでやせ細り衰弱している子猫たちが多く、命はもう待てない状況でやむなくレスキューに着手しました。立ち入ることはできないので、従業員さんに構内から外部に助け出してもらわなければなりません。
猫たちを助けるために、従業員さんたちに協力いただけて本当に感謝です。

報道があったことで、猫を思う気持ちが広がっていることを感じます。
通常、私たちも、TNRで不妊手術後は元居た場所に戻しお世話をしていくのが一般的ですが
製鉄所という環境は、猫が生きていく環境には程遠く、過酷です。地域猫を適用できる環境ではありません。保護されるべき猫たちなので、不妊手術をした猫は、戻さずにこちらに引き取らせてくださいとお願いさせていただきました。
これからの日々の活動、レスキューの進行状況等、詳細に活動報告をさせていただきます。

過酷な製鉄所からの救出猫たちに
生涯 安心して暮らせる保護シェルターを
この度の大規模レスキューに際し、幸アニマルサポートでは、クラウドファンディングを実施。
皆さまの温かいご支援により、クラウドファンディングは成立し、レスキューした猫たちの保護シェルターを購入できることになりました。
猫たちに想いを寄せ、ご支援くださった皆さまには感謝の気持ちでいっぱいです。
心より感謝いたします。
温かいお気持ちに応える為にも、私は 猫たちの救出と、保護した猫たちが生涯、安心して 幸せに暮らせるよう、全力でシェルターの運営に臨んでまいります。
保護シェルター確保で 今後できること
01
TNR等で遭遇した、元居た場所に戻せない傷病猫等、保護場所があれば救済活動が安心してできるようになります。
02
災害時等の緊急時の保護に大いに役立ちます。
03
狭いケージで保護するのではなく、一般家庭で暮らすように、各部屋で自由に動き回りボランティアさんの愛情を受けてぬくもりに包まれた暮らしができます。
04
猫白血病や、腎臓の悪い猫、なついていない猫等、部屋を分けて健康管理ができます。
05
シェルターがあることで、ボランティアさんが集まりやすくなります。多くの人の目、多くの人の手で猫たちの健康が守られ、何より大切な愛情で猫たちは幸せに暮らすことができます。
私一人では、何ごとも成せませんでした。猫たちを想ってくださる、全国の皆さまのあたたかいお気持ちが、すべての実現に繋がりました。
また、現在も保護依頼は続いているため、今までの活動を通してお付き合いのある団体さんやボランティアさん、知人にお引取りや預かりをお願いしているところで本当にたくさんの方々にご協力いただきながら活動を行っています。
猫たちをおもってくださる全国の皆さま、ご協力いただいている皆さまへこの場をお借りして、心より感謝申し上げます。
クラウドファンディングへのご支援のおかげで130頭程度の救出を実現できましたが、まだまだ救出・保護を必要としている猫はたくさんいるため、保護依頼は続いております。また、猫たちが劣悪な環境から救出保護された後も、安心して穏やかな暮らしができますよう、精一杯努めて参ります。
どうぞ継続的な、ご寄付もご協力のほど、宜しくお願い申し上げます。